第27回事業創造講座のご報告
20200908 第27回事業創造講座
群馬ニュービジネス協議会としては初のウェビナー開催
会場:ホテル ラシーネ新前橋
テーマ:DX時代のIT活用と経営革新
講師:(有)オフィス・カミムラ代表 上村 孝樹 氏
事業創造大学院大学客員教授
コロナの影響で先行きが見えない中、テレワークやリモートワークでやっていかないといけない。今回はリモートワークでの事業創造講座として記念すべき1回目となった。自分自身も中小企業のコンサルティングやリーダー向けの講座を今週からテレビ会議で行っている。
現在、国を挙げてデジタル化を推進することで世の中のあり方を変えることをやっているが、全てコンピューターにインプットしてデーターベースに入れネットワークで共有すれば良いのだ。AIもデジタルを蓄積して活用すれば知恵が高まる。私自身も、30年以上前からコンピューターに携わる仕事をやりながら社会を先導してきた。
しかし、これまでは、デジタル経営とは言ってきたが、
30年やってきて社会が幸せになったのか?社員の平均年収は過去20年上がっているのか?
可処分所得は増えているか?税金は下がっているのか?
地方創生と言われるが地方の人は幸せになっているのか?
待機児童が減らないしもっと本質的な問題は、日本は自殺大国になっている。
ポストコロナのビジネス戦略とは社会を幸せにすることだ。
これからの事業創造のあり方とは、地域があり3世代で同居して、地域が連携して助け合いながら生きていくことができるのが社会の発達につながる。すなわち自立分散型の社会の構築である。
経済産業省IT経営応援隊のIT経営百選選考委員会の委員長として、21世紀をリードする中小企業を選抜して広く世の中に公開し、それをお手本とし企業の成長を促すプロジェクトに携わった。大企業から仕事をもらっている中小企業で成り立っている構造を変えなくてはいけない。ニュービジネス協議会では、中小企業は、大企業からの下請けを脱却して経営の自立化をさせることを目指して取り組んでいる。
ビジネス活動を変えていく。経済社会活動をして少子高齢化がなくなり、都市集中の弊害をなくすことを目的に、社会経済構造を変えていくことが求められる。違う行動をしながらDXをいかしてく。
コロナにより社会が陥っている中でショック・ドクトリン戦略としてグローバル型のITインフラ企業が政治のトップに食い込んで社会をコントロールしている。ビジネスのスピード化の促進ではなく、人と人が密接に連携し幸せな社会を作ることだ。利益一辺倒は社会構造の崩壊を招く。心を失わずにITツールを活用することを徹底することだ。
世界一貧しい大統領として知られるウルグアイ前大統領のホセ・ウヒカ氏は、全ての人たちが幸せになれる「持続可能な社会」の必要性を唱えた。その地域に住んで働いて年収400-500万の世帯を作れば自立化できる。一極集中ではなく、緑豊かな土のある小さなコミュニティーの中で、じいちゃん・ばあちゃん・父ちゃん・母ちゃん・子供たちが住みやすい分散型自立社会を目指すべきだ。令和時代は、全国各地に消えかかっている日本文化を再認識して、独自性を強みに変え、存続させることが重要である。
発想を変えて、小さなオリジナルのビジネスを開発し、地域には文化があるから自動的に文化に根付くオリジナルの商品やサービスが必然的に浮かび上がってくる。それを継続する仕組みを作ることが大切だ。