24/06/06
jimu

2024年度第11回定時会員総会のご報告

2024年度第11回定時会員総会が行われ、第1号議案「2023年度事業報告並びに決算報告」と「2024年度事業計画並びに収支予算について」のご報告を行いました。
 
続いて、政策説明会及び特別講演を行いました。前半では群馬県未来投資・デジタル産業課から「群馬県の産業支援策紹介」について説明していただきました。後半には事業創造大学院大学の副学長、黒田達也様より「緑尋機妙、多逢聖因」と題した講演をいただきました。
 
<政策説明会>
まず、群馬県産業経済部 産業政策課 産業戦略室の中島様が、群馬県産業振興基本計画の概要について話されました。この計画は、産業経済路線における最上位計画として経済発展を図るため今後4年間推進されるもので、「産業構造の転換と人的資本への投資・リスキリング」「新産業の創出、未来創造型企業の誘致・集積」「地域企業の成長支援と高付加価値化」「クリエイティブの発信源」「リトリートの聖地」の5つの基本方針が発表されました。
 
次に、未来投資デジタル産業課 スタートアップ推進室の小林係長様から、これらの計画に基づいた県の令和6年度予算編成のあらまし、並びに群馬モデルの未来産業創造に向けた支援施策や補助金制度についての説明をいただきました。
 
IMG_1790IMG_1794
 
<特別講演>
特別講演では、松下政経塾14期生で事業創造大学院大学副学長、(株)新潟人工知能研究所 代表取締役の黒田達也様が登壇され、「縁尋機妙、多逢聖因(えんじんきみょう、たほうしょういん)」と題した講演をされました。この言葉は、黒田氏が敬愛する安岡正篤氏の言葉で、「縁尋機妙」とは良い縁がさらに良い縁を尋ねて発展していくさま、「多逢聖因」とは良い人に交わっていると良い結果に恵まれる、という意味のようです。
 
IMG_1800
 
黒田氏は自身のこれまでのキャリアにおいて影響を受けた人物として次の5名を挙げ、その功績と思想、そこから学んだ数々のビジネスエッセンスについて話されました。
 
黒田氏が影響を受けた人物5名
①同じ埼玉県深谷市出身の実業家、渋沢栄一氏
今年7月の新札の肖像画となることで有名。官尊民卑を打破し、民間の力で「機を見て敏」の精神で晩年まで精力的に活動した行動力を讃えた。
②黒田氏が新卒で就職した(株)リクルートの代表取締役であった江副浩正氏
新しい価値を作り出す先見性と決断力を学ぶ。
③松下政経塾の師、松下幸之助氏
経営学や物事に取り組む精神のすべてに影響を受ける。
④実業家、澤田秀雄氏
株式会社エイチ・アイ・エス取締役会長などを務める澤田氏から、その徹底した実行力と交渉力、思いを結果につなげる大切さを学ぶ。
⑤日本ニュービジネス協議会連合会会長(2012年〜)、事業創造大学院大学理事長、池田宏氏
新潟の神社が生家の池田氏。地元の発展のために数々の事業を創業し、新潟の国家戦略特区推進に関わるなど活動。「地方創生、VB、実学教育」の師として仰ぐ。
 
IMG_1818
 
最後に、黒田氏は、安岡氏の「郷学を興す」という言葉を掲げられました。「郷学とは、郷土の先賢を顕彰して、その学問・業績を郷土の人々に回復させること。地方創生が叫ばれるなか、今こそ郷学が大切である」と述べられました。
 
先人から学び、地域の未来に生かすビジネスの観点を改めて見直すことができた貴重な講演となりました。
 

タイトル一覧へ
HOMEへ戻る