18/09/26
第21回事業創造講座のご報告
起業よりも困難な家業を継ぐことをテーマに「継ぐ・繋ぐ」について2人の方にご講演を賜りました。
有限会社下仁田納豆 代表取締役社長 南都 隆道 氏
30歳の時に廃業寸前の納豆製造・販売店を継ぐ。タウンページで営業先を開拓していたが、うまくいかない。最後と決めて訪問した豆腐製造業の社長の出会いで運命が大きく変わる。この出会いをきっかけに原材料を変える一方、大手と差別化を図るため経木で包装する昔ながらの手作り納豆にこだわり、全国の百貨店などとの取引に成功。豆腐製造業の社長からの「ものは順ぐり、恩返しより、恩送り」という言葉を胸に今後、1,000年続く会社を目指す。
株式会社竹中組 代表取締役社長 竹中 隆 氏
文久元年(1861年)、鳶職として創業し、6代に渡り、高崎の地域で続いている。竹中組の組は、仲間。共にことを行うための集まり。Takenaka and Companyと英語表記されます。お客様の事業をお客様と一緒に進めるパートナーとして地域に根がしています。長く続く背景に2つのキーワードが存在しています。1つが、「不易流行」。本質を忘れず、新しく変化を重ねているものを取り入れておく。もう1つが、「寿福増長」。人々の心を和らげて、感動させ、命を延ばすようなものでなければ長く評価され、続いて行くものではない。ものや情報が溢れる中、これからも必要とされ、選ばれる何かを見出さなければと考えます。
トークセッションでは、次の代に引き継ぐ上でのポイントや伝統を継ぐ会社ならではのエピソードなどについてお話をして頂き、伝統を継ぐことの重みや強い意思を感じました。