特別講演会・忘年会のご報告
テーマ「ブランド戦略・re-brand戦略」と題して、株式会社イマジナ シニアコンサルタントの野田 大介氏にご講演を賜りました。
プロフィール
2001年 資生堂アメリカに入社し、セールスディレクターなどを歴任
2004年 ドクターシーラボUSAの全米支社長に就任
2014年 株式会社イマジナに加わりブランディングからマーケティングまで経営全般にで、日本企業の成長を支援
企業を取り巻く環境が変化していく中、生き残るために求められるのが、ブランド戦略。グローバルブランドとなるために無形への価値を高めていく戦略が必要となります。ブランディングの重要性を交えながらこれまでのブランド構築のお話を頂きました。
一番企業ブランドイメージをあげるのは社員になります。ブランド価値「会社のあるべき姿」向上のために企業コンセプトを社外へ発信する前にしっかりと社内に浸透させていかなくてはならない。形だけで社外へ発信するとミスマッチを引き起こしブランド価値の低下につながる原因になります。
最初に企業コンセプトを一つのストーリーでつなげることが大切。そして、そのストーリーをまずは、社内のミドル層へ向けてしっかりと複数年計画で浸透させていくことが必要となります。伝えたいことは、たくさんあるとノイズを引き起こし、逆効果になりかねません。ポイントは、一つのストーリーで伝えることです。想いを頭で理解させて、共感と行動につなげていかなくてはいけない。そのために想いをカタチにしたカルチャーブックを作成しておくことです。
もう一つ重要なことは、コンセプト浸透度調査で浸透度を可視化することです。6割くらい浸透したらここで初めて社外へ向けて企業コンセプトを発信していきます。ブランドはお客様と繋がり、製品の価値を高めます。最後は、やらない理由は星の数ほどあるが、今すぐやる会社が勝っていくと言葉で締めて頂きました。
講演の質疑応答ではアメリカと日本の感覚の違いなど様々な質問に答えてくださいました。その後は、忘年会に移り、毎年恒例となる特別企画では、三味線奏者の上原梅弦さんを招き、日本の伝統的な音楽を美しい音色とともに披露して頂きました。