第23回事業創造講座のご報告
「事業革新は価値創造」のテーマで株式会社アサヒ商会 代表取締役社長 広瀬 一成 氏よりご講演を賜りました。
2009年に父が代表を務める会社に入社して、僅か半年で代表取締役に就任されました。学生時代はバックパッカーとしてアジア・アフリカを中心に30ヶ国を旅する経験を持つ。
2010年に店舗をリニューアルしてから業績も右肩上がりが続いており、群馬で文具業界の先頭を走り続けています。2010年当時の改装前は、ビジョン・ミッション・ゴールがなく社員は後ろ向きで価格と量の勝負で停滞が続いていました。そんな状況の中、文房具の価値を見直しを実施。「なぜ人は文房具を使うのか?」を問い、文房具に魅力を持たせる付加価値をつける方向に舵を切りました。具体的には、7つの行動原則を作り、お届けするのは文具ではなく、新しい生活スタイルへと会社を改革していきました。しかし、リニューアルをした結果、売り場はできたけれど、、、変わらない人、売り場は乱れる、、、何かが足りない。
そこで「ありたい姿」の再確認し、現場にいるのは社員であり、社員がニーズを作らなければと気づき、社員中心の運営に変えました。ハード(ハコ)がブランドではなく、ソフト(人)はブランド。しかし、理念だけで行動しなければ成果に繋がらないのでアウトプット重視の取り組みを行いました。
店内イベントだけではなく、Hi-NOTEエキスポも主催して3年目にして8,000人を動員するまでになりました。今社員に伝えたいことは、今ないものを追うのではなく、今あるものを再編集する発想力が大切ということ。
まとめと最後に次のチャレンジとして出店エリアの拡大(前橋、太田)し、法人向けにオフィス環境づくりのご提案をしていきます。
講演後の質疑応答では、価値創造の基準はどこにあるのかなど様々な質問にお答えいただきました。質疑応答が終わり、閉会後は、懇親・交流会を行い、日々のビジネス情報を交換しながら交流を深めていただきました。